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雨樋から水が溢れている!原因を調査して掃除・修理・交換で解決!
外壁・屋根
2021年10月20日
住宅における雨樋の役割が雨水を流す設備ということはご存知だと思います。
ですが、雨樋はただ雨水を流すというだけではなく、実は他にもとても重要な役割を担っています。
例えば、空から降った雨を屋根が受け、その雨水が上手く流されない状態であると、屋根に大きな重量がかかってしまい破損を招いてしまいます。また、外壁から伝い落ちた雨水が外壁を劣化させるなどのトラブルに繋がりかねません。他にも、雨漏りの発生や、湿気によって住宅が傷んでしまう恐れも有ります。このように、雨樋は単なる排水設備ではなく、住宅を守っている重要な設備なのです。
しかし、住宅の屋根などに余計な水分が滞らないようにしてくれる雨樋は、不具合やトラブルに悩まされがちな場所でもあります。
そこで今回は、雨樋に問題が起きた場合の対処法をご紹介させていただきたいと思います。

雨樋にありがちなトラブル

まず、雨樋に発生しやすいさまざまなトラブルについて知っておきましょう。

雨樋の詰り

tumari1tumari2雨樋で最も多いトラブルは、枯葉を中心としたゴミによる詰まりです。雨樋はいくつかのパーツに分かれており、その中でも屋根からの水を下に流すことを目的として縦に設置された堅樋という筒状のパーツは、最も枯葉などの詰まりを起こしやすい箇所になっています。

堅樋は、形状と設置場所の問題で中の様子を確かめることが困難で、枯葉だけでなくビニールや漆喰、鳥が巣作りを目的として運んできた木の枝などが詰まってしまうトラブルが発生しやすいのです。堅樋の中でゴミが詰まって雨水が流れなくなると、雨水が溢れることでカビが発生したり、塗装が剥がれたりして、屋根・外壁を劣化させてしまうでしょう。

また、雨樋は屋根から外壁に沿って立体的に設置されており、いくつかのパーツに分かれているため、住宅とパーツを繋いでいる金具や継ぎ手が多くなっています。そのため、これらの部品が割れる、外れる、ズレるといったトラブルが生じやすいのです。

 

雨樋の劣化

rekka1rekka2特に、雨樋を支えている支持金具には負荷がかかりやすく、台風や強風をきっかけとして破損が起きやすいといえるでしょう。そのため、悪天候の後は目視で構いませんので十分な点検行いましょう。

また、地域によっては積雪時にも注意が必要です。雪による詰まりや荷重は、破損の引き金になりやすいため、事前知識としてチェックしておきましょう。

 

雨樋の不具合は自分で直せる?

雨樋に破損などの不具合が起きてしまった場合、自分で修理することは可能なのでしょうか。住宅に生じるトラブルの中にはDIYで対応できるケースもあるため、業者に頼むより自分で作業をして費用を抑えたいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

例えば、危険でない場所から手が届く範囲にゴミが詰まっていれば、それを取り除いてバケツなどでまとまった量の水を流してみましょう。無事に流れるようであれば、ひとまず状態を改善できる可能性があります。

asibaしかし、それだけで解決できない場合は、自分で修理することが不可能といえるでしょう。雨樋はその役割上、高く不安定な場所に設置されているため、無理に掃除や修理をしようとすると転落などの危険が伴ってしまうのです。不安定な場所で作業をすると、転落で怪我をしてしまう可能性もあるため、無理をせずに専門業者に依頼することをおすすめします。

また、リスクの問題だけではなく、雨樋の内部の清掃などは専門業者でなければ技術的に難しい作業といえるえしょう。仮に怪我をせずに作業を行えた場合でも、メンテナンスが不十分であれば、結果として住宅の劣化を招いてしまうことになりかねません。特に台風や強風に伴って破損などが生じた場合は、飛来した枯葉やゴミが雨樋の内部に詰まっている可能性が高いため、点検を含めた総合的なメンテナンスを専門業者に依頼することが効率的といえるえしょう。

雨樋の修理は、破損個所によっては専用の接着剤を使用する作業のみで完結するケースもあるため、業者へ依頼しても安価で済む可能性もあります。費用が気になる場合は、事前に詳細な見積もりを依頼することが大切です。

 

修理・交換の注意点

sykunin雨樋のメンテナンスを専門業者に依頼した場合、どのような作業手順で行われるのでしょうか?

まず業者が現地を訪れ、雨樋の状態の現場調査を行います。詰まりや破損といった不具合の状況を確かめた上で、適切な対応を検討します。

主な対応は掃除、修理、交換の3つに分かれ、掃除だけで改善が見られそうであれば雨樋内の掃除を行い、修理が必要であれば雨樋の筒部や金具部分の修理を行うのです。仮に、それらの作業だけでは状態の改善が不可能な場合は、雨樋を交換する必要があるかもしれません。交換については、破損した部分だけを取り変える部分交換、全体を取り変える全交換の2種類があるため、どちらの作業になるかを見積もり時にチェックしておくことをおすすめします。

なお、雨樋の耐用年数は20年から25年と言われており、これを過ぎている雨樋の場合は目に見えるトラブルが起きている箇所以外にも、多くの不具合が生じている可能性が高くなります。設置から20年以上が経過しているようであれば、交換対応になるケースが多いです。

また、依頼先の業者は屋根の施工を取り扱っている業者よりも、雨樋や屋根の修理を専門としている業者に依頼することをおすすめします。雨樋に関する知識・技術が豊富なことはもちろん、交換用の部品を保有しているため、スムーズな対応が実現可能です。

実際に依頼する際は、複数業者に見積もりを依頼することで、価格、日程、対応などを見比べて、ご自宅の状況やニーズに最もマッチした業者を選択しましょう。

 

まとめ

今回は、住宅の排水を支える雨樋のメンテナンスについての情報を、お届けさせていただきました。雨樋の修理における補足情報としては、台風や強風、積雪といった災害で雨樋を修理する必要がある際に、火災保険が適用されるケースがあります。

仮に適用されるケースであれば、費用の負担が大幅に軽減されるため、保険に加入している場合はチェックしてみましょう。

この記事が雨樋に対する適切なメンテナンスの参考になれば幸いです。

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